夕バコは麻薬か2

二コレッ卜 ずっとゼロ

で、夕バコは麻薬なのか。麻薬だとしたらやはりやめるべきか。そもそもなぜ麻薬をやってはいけないのか。

伝え聞く麻薬の害は

1.それが人格の破壊をもたらす。
2.強度の依存性があり、それなしでの生活を困難にする。

だ。では、夕バコはどうか。2はあるかも知れないが、今も昔もやめられるといえばやめられる。では1は。例えば夕バコをすい続けることで幻覚をみるようになるか、あるいは価値観の大幅な変容や、強度の妄想を抱くようになるか。

特にない。健康被害を除けば、いわゆる麻薬的な害が夕バコには見当たらないように思える。夕バコの健康への害はおそらく深刻な問題だが、麻薬の問題とは一線を画す。俺のいい加減な知識では、例えばヘロインには直接の健康被害はないはずだ。聞く限りでは生活の破壊から2次的に健康が破壊される。麻薬は人間性を破壊する。だからやってはいけない。だが夕バコで人間性は破壊されない。”麻薬的”な存在が問題化せず社会に受け入れられたのはそのためだ。致死的なエイズやインフルエンザより単純ヘルペスみたいな一見無害なウイルスの方が多くの人に感染している。夕バコはそれと似ている。また健康問題は日本だと江戸時代から言われたみたいだが、夕バコと同程度に体に悪いこと文明社会のなかに多くある。夕バコの健康被害は固有の問題としてとらえづらい。

とにかく今までは夕バコは依存があるがそれ以上固有の問題はなく、少なくとも社会にとっても個人にとっても麻薬ではない、学問的定義でのみ麻薬でありうる、とこう考えてきた。