出発

本日、友人の一人が仕事で危ない外国へ出発。全国ニュースではやってなかったが関東ローカルでやっていた。

 要するに、死線を踏み越えていく人間を初めて見送った。正直どう声をかけるべきだったか分からない。伝えられる状況から判断して、まず間違いなく無事に帰ってくるはずだ。だからといって普通の仕事とはいえない。万一の可能性を覚悟して行くなら、それはもうイコール死線を踏み越える行為といえる。ここまでに大分ハードな準備をしたようで、それだけで向こうでの仕事のハードさが思いやられるものだったらしい。友人程度の関係でこれだから家族だったらどんなだろう。どんな顔して見送り、どんな顔をして出迎えるべきだろう。ある程度選抜された人間とも言えるから”いよいよか!がんばってこい!”と万歳三唱で見送るのか、逆に心配しながら見送るべきだったか。何事もない普通の海外出張のように見送るべきだったか。結局、スタンスを決められないまま曖昧に見送ることになった。